黒地の帯って、本当に優秀で、一つあると、本当に便利です。
黒地の中でも、少しひねりのある、カッコよくて、かわいい帯が入ってきました。
こういうラインの帯ってあまり多くおみかけしない、良い塩梅の帯になります。
・
「粋に振り切り過ぎず、可愛いにも振り切っていない。」
・
どちらも併せ持つ帯は、探そうと思ってもなかなか出てきません。
【心憎い意匠のこと】
こちらの帯の柄は何だと思いましたか?
これ、実は、紀州手毬なのです。
紀州五十五万五千石の殿中で、女官たちが姫君のために作り始めたのが起こりといわれています。
手毬というと、もっと、カラフルで、雅な印象があるかと思いますので、こちらの柄が実は手毬とは思いもしないことでしょう。ですが、べたでないのが、また良いのです。心憎い意匠になります。
一見すると、カッコイイ帯なのですが、実は、そこには、「いつまでも丸く美しく納まるように」との思いが込められています。
手毬とは、嫁入り道具の一つとして使われたり、お祝い事に用いられてきた御柄になります。職人は、こちらの帯を締める方の多幸を祈念し織り上げているのです。
言われて、分かるというのがまた良いのです。心に秘めて帯を締める。のです。
【黒地の名古屋帯の器の大きさ】
生地は、光の加減で少し艶も感じる帯ですので、艶感のあるお召しのきれいな着物に良くあいます(お写真)。少し女性らしい、キレイ目なコーディネートになります。
また、一方では、濃い地の紬などに合わせれば、渋く落ち着いた着姿になります。
そして、お家のタンスに眠る合わせるのが難しい絣の着物。ってありませんか?
こういう着物にも、こちらの黒地の帯は、強い味方で、びしっとまとめ上げてくれる力を持っています。決して、黒地の帯なら何でもいいわけではありません。
シンプルで、力のある帯が、絣の着物も、うまく調和して素敵なコーディネートになりますよ。
前の柄も、お太鼓とは違う文様の手毬柄になります。
出来れば、お腹のど真ん中に来ず、少し左右にずらしてお召しいただくと、とても素敵になります。
※お持ちの着物に合うかどうか心配な時は、お写真などお送りいただいて、合う合わないなどお話させていただいています。お気兼ねなくお聞きくださいませ。
黒地 紀州手毬 名古屋帯 西陣織
〇名古屋帯のお仕立て代¥13,200
〇芯代が別途かかります
〇お入れする芯のお値段について
・素材によりお値段が変わってきます。綿芯・絹芯・綿+絹芯の3種類ございます。
・綿芯をご希望の場合は、厚み固さの違うものが何種類かあります。お好みや、帯の生地に添うものでお選びいただきます。