色々な薄物コートがありますが、「素材感重視のコート」は、他のどこにもないものになります。たくさん売れれば良いという考えでない店主が、お客様の使い勝手を最重要視でじっくりと考えおつくりしました。
生地から吟味し、お色、着た時の雰囲気、コーディネートのしやすさ、着る期間の長さなど、じっくり考え、お作りしたコートになります。
①店主が出会った特別な白生地からー素材感重視の薄物コート
京都に行くと、さまざまな薄物のコートを見せていただくのですが、こちらのお品のような「張り感」のある素材のものは珍しく、他のどのお品とも一線を画す生地質が、店主の目にとまったものになります。
今流行りのレースやモダンな地紋など。これらも可愛いのですが、カジュアルに傾きます。
普段の場面から、少しあらたまった席までお使いいただける透け感、地風のものが、使いやすいです。
また、何といっても、薄物は、薄さゆえに、着るほどに、クタクタとよれてくるものが多いのも事実で、それらをどうにかしたいと織り上げられた反物でした。
このテンション(張り感)で織ることが難しく、もうしばらくは作れないかもしれないと言われたものでもあります。
とはいえ、こちらの生地さえも、着続ければ、少しずつ張り感は、失われていくことと思いますが、それでも、よくお見掛けするような、よれよれっとしたほどにはなりません。
汗をかく季節。張り感のあるつややかな姿は、涼し気にもつながります。
②張り感の生み出すものー
着た時に「よれっつ」とせず、「ぱりっ」とした着姿は、一層、高尚で品格のある雰囲気を放ちます。
お写真は、試しに、仮絵羽の状態で羽織ってみたものになります。
広めに仮縫いされた絵羽になっていますので、大きなサイズにて羽織っておりますことをご了承くださいませ。
実際には、ご自身の寸法に合わせてお仕立てしますので、お写真以上に雰囲気良いお姿になります。
③【染めは、実は無地でない暈し(ぼかし)の効果】
「色が濃すぎない?」と思いながら羽織ってみれば、
私も店主も、思わず「お~」と声が漏れたほどで、「今年のも、良い」と店主。
お色は、墨色。昨年売り切れとなりました墨色より、もう一段濃いお色になります。
どこか、落ち着いた艶があり、何とも品のあるお品になりました。
これまでの経験から、下に着るお着物を選らばないお色を選んでいます。
しかも、無地ではつまらないので、「ぼかし」にしています。
ぱっと見は無地にしか見えないかもしれませんが、お顔まわりに行くほど薄めになり、裾に向けて、濃い地になるように染めてもらうことで、お顔回りは、すっきりと涼し気。
裾回りの、濃い地。そして、無地の潔いお色が品格をつくりあげます。
お色で言うと、
裾は墨色
お顔回りは、裾よりも薄目のお色になるように、青が入ったような青墨色。
④染めのこと
染めは、手描きの振袖や訪問着を手掛ける最高峰ともいえるメーカーになります。こちらとも長いお付き合いですが、文様を描いてもらうと、お値段が、ぐん!と高くなりますので(笑)、手の届きやすいお値段でありながら、ぼかしにすることで、無地とは違う品格と高尚さが生まれました。それは、正直、想像以上の出来栄えでした。
張り感があるからでしょう。白生地の時には想像できなかった艶があり、品格のある雰囲気、高尚さを作り上げます。
⑤季節ー長く
透け感が強くなく、濃い地のため、日差しが強くなり、気温が高くなってきたころから、暑さの残るころまでお使いいただけるので、何かと便利な一枚になります。
⑥紐の飾りのこと
紐の飾りも大事な部分。センス良くしたいですね。良くある飾りとは異なるものをご提案しています。一番最後のお写真に参考をのせました。
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素材感を重視する方のための
「ちりよけ紋紗地コート」
〇¥282,000(税込)
〇お仕立て代別
〇送料無料
〇コートにも羽織にもお仕立てできます。衿の形なども選んでいただきます。
日々きものを着られる方にとっては、暑いとはいえ、帯付き(羽織ものなし)で歩くよりも、やはり、一枚羽織りたいと思われる方が多いように感じます。
理由はいろいろありますが、
お茶の先生などは、尋ねる先に、汚れや「穢れ」をお相手先に持ち込まないというためとも言われます。
また、暑い季節であっても、冷房の強い昨今では、体温調整のために、一枚羽織る方もいらっしゃったり、道中の埃や黄砂から、また、移動の乗り物で帯の擦れを防ぐためにも、やはりあったほうが良いとお考えになる方が多いです。
知的な夏の装いと言えます。
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ぽちっと買っていただくよりも、お話をお聞きしながら進めるのが当店らしさです。何なりとお聞きくださいませ。
ラインやインスタのDMからもお求めいただけます。
素材感重視が作る品格の「薄物コート」墨色地
お仕立て代等別のお値段になります。
衿の形や、コートの紐の飾りは、雰囲気を左右する大切な部分です。
紐の飾りも、良く見かけるタイプとは異なる上品なものをご提案しております。また、小さめが良いなど、お好みをお聞きしてご提案しております。
お電話、メール、ラインなどでお聞きしながら進めさせていただきます。