秋になれば、少しずつ新しい年のことも考え始めるときですね。 当店がとてもお世話になっている旅館の女将さんがいらっしゃるのですが、これまでに、毎年、干支の訪問着をお作りさせていただいていきました。お正月になると、さりげなくその年の干支がちりばめられた訪問着を着て、お客様をお迎えされるのです。さりげないおもてなしの装いに、お客様が気がついてくださったときのことを考えると、とても、素敵な瞬間です。
【場やコーディネート】
今回ご紹介する帯は、干支の「巳」の名古屋帯になります。 仰々しくなり過ぎず、紬や小紋などにも合わせていただければ、お友達とのお正月や新年のお集つまりに、素敵です。
また、色無地などに合わせていただいて、一月のお茶会などのお呼ばれにも素敵ですよ(初釜には、あまり向きませんが、それ以外の一月のお呼ばれに)
また「巳年」の年女さんにも厄除けにぴったりなお品になります。
【文様について】
「巳」は復活と再生の象徴で、また古来より神のお使いとしてあがめられてきました。
三角のうろこ紋は、魚や蛇の鱗を表し、お能や歌舞伎では蛇の化身の衣装にもお見掛けしますね。三角の文様は実はとても古くて、弥生時代ころから見られるそうです。未開社会において三角形の連続文様は、魔物や病を示すものだったそうです。これを、あえて描くことで、忌み嫌うものを追い払う呪性をもつものとして信じられてきたのです。総じて近世では魔除けや厄除けのまじないとして描かれています。
そして、 蛇は、どう描くのか・・。兎や酉などと違い、蛇は難しい文様ですが、それを、くすっと笑ってしまうような表情で、愛らしさを。蛇の姿から遠くなり過ぎず、さりげない愛らしさが見事です。 前の柄は、お太鼓と同じなので、蛇も横向きになります。何かの記号のようにも見えて、さすがな表現です。
地色は薄いきれいな銀鼠
蛇のところは、金糸で、織りで表現されています。
新しい年に集う方々の魔除けを祈念しながらコーディネートしていただけましたら、こんなにうれしいことはありません。少しではありますが、お仕立て代はサービスで無料とさせていただきます。
〇お値段
干支 西陣 名古屋帯 ¥198,000-(税込)
〇お仕立て代
¥13,2.00(税込)
帯の固さなどのお好みをお聞きしながら、帯に沿うおすすめをお伝えしつつ選んでいきます。選ばれる素材によりお値段が変わってきます。
干支 巳 名古屋帯
◎芯代込みお仕立て代¥17,700(税込)
綿芯は、お好みの固さをお聞きしてお選びしていきます。
◎お仕立て無しで反物のままでもお求めいただけます。