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こんなのがほしい。別誂えという選択。

  • 執筆者の写真: 佐々木呉服
    佐々木呉服
  • 2018年3月9日
  • 読了時間: 2分

着物を着る機会の多い方だったり、自分の想いのしっかりとある方からは、

「こんなのがほしい」「こんな雰囲気のものを探してほしい」。

とお聞きさせていただくことが多いのですが、

今は、あまり、作られることのないようなお品であることが割と多く、そんな時は、別誂えで、お作りさせて頂いています。

お付き合いさせて頂く機会が多くなるほどに、お客様のお気持ちや、お好みが分かってきますので、その思いに添って、できるならば、その思いの先のものをお見せしたいと奮闘する店主です。

適当なものを見せては、信頼を失うからと、吟味に吟味を重ねて、これと思うものしかお見せしない主義です。


先日も、県外のお客様から、ぼかしの着物で・・とのことで、お考えになっているお色の参考になるものを

送っていただき、

職人さんに描いてもらった簡単な図案を、今から、お送りし、第一検討段階に入るところです。

出来上がった品物の中から、選ぶ以外に、「誂える」という方法は、着物ならではで。

しかも、

職人さんによる手仕事のものならば、お誂えするからと言って値段は高くなるわけではありません。

出来上がり品とお誂えのお値段は変わらないのが手仕事ならでは。

(大量生産品を一点だけ、別誂えをする・となると、割高に)

簡単な図案のものなら、別誂えで、一つずつ、工程を重ねながら、時間をかけて、おつくりになるのも、愉しいひとときではないかと思います。

ただ、着物は、色合いなど、自分の想いと少し違う雰囲気にできてくることもあるかもしれません。

そんなことも頭におきながら、会話を重ねて、出来上がり品をドキドキと待つたのしみ。

自分で誂えた着物を着る楽しみが、別誂えにはあります。


こちらのお写真は、夏物で、お客様よりご依頼いただいたものを、職人さんと相談しながら、進めているところで、下絵になります。

 お客様のお好みや、お持ちになっているお着物も考え合わせながら、どんなものが、喜んでいただけるか、吟味しているところです。

着物は、慣れるほどに、想いにぴたりと寄り添うものだけに、お見せする側は、手がぬけません。

 📞0776-22-4124


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