赤ちゃんや、まだ幼い子供たちのゆかた姿は、本当に愛らしいものです。
小さな子のゆかたぐらい・・・と侮ってはいけません。
あどけない子供たちは、何を着ていても、確かに可愛らしいのですが、
目のある方々の感想は、はっきり、しています。
東京で、通りすがりの上品なおばあちゃまから、
「手縫いでしょう。やっぱり、着た姿が全然違うわね。」と
言われたという方もいらっしゃるくらい。
0歳から2歳ころまでの赤ちゃんには、「一つ身」というサイズの仕立て方があります。
「ひとつみ」「よつみ(四つ身)」と耳にしたことはないでしょうか。
今、お仕立てをしようと思っているお客様の赤ちゃんは、少し、背が高いので、
通常の「一つ身」で、仕立てても良いのですが、折角作るなら・・重宝して頂きたいところ。
実は、「一つ身」と言っても、さらに、何種類かの方法があるので、
少し、大きいサイズで、作られるよう、計算をしているところです。
四つ身の浴衣も、ご注文頂いておりますが、同じよううに、できる限り、長く着て頂けるように・・と、頭を使って、仕立て方を考えます。
子供のゆかた一つとっても、奥が深いもので、
まずは、既製品ではなく、手縫いで作ることから始まり、
専門店としては、できる限りのことをさせて頂きたいもので、
着たときに、少しでもより可愛らしく、長く着て頂くために・・・。
「一つ身」という標準を使って、仕立てをするだけでも、十分なのですが、
よりきめ細かく・・・と思うと、
更に、色々と頭を使って、仕立て方や、寸法を、細やかに考えていきます。
これが、着物の深くて、いいところでもあり、細やかな日本文化ならでは。
それを、大切にしたいと思っているのが、佐々木の流儀です。