■仕立の確認をしましょう
日々、着物を着られるような方でも、意外と、見落としがちなことに、仕立てがあります。
今は、コスト削減のため、海外仕立てがとても多くなっているのですが、
着物は、「当然、手縫いで、国内」に決まっていると思い、
確認をされないのだろう・・と想像していますが、
お付き合いの浅いお店であれば、お客様のほうから、
仕立について、確認をすることが大切かもしれません。
というのは、
私たちが、お預かりする他店でお求めになった着物を見ていると、
びっくりするような仕立てをされている着物があるからです。
ミシン仕立であったり、
日本文化ならではの細やかな仕立てがされていなかったり。
これらは、仕立て替え用に仕立ていないため、色々なところで不都合が生じてきます。人生に数回しか着ないのであれば、それでもいいでょうが
何年も着続けようと思われるのであれば、重要なことになります。
そして、
着物の裏が、化繊のものを使われていることも、よくお見掛けします。
お客様も納得の上であれば、構わないと思うのですが、
殆ど、お客様は、知らないことが多いようです。
私たちは、触れば、分かりますが、
お客様は、なかなか、分からないかと思います。
「仕立は、どちらでされますか。」
「裏は、絹ものですか?」
と、確認しましょう。
この写真は、生地を裁つ前に、仕立て士と、
柄あわせ等の打ち合わせ中の時のものです。
仕立士に丸投げはしません。必ず、顔を合わせて、店主の考え・思いと、
仕立士の考えとをすり合わせ、より良い方法を模索します。
それは、新しいものを仕立てる時だけではなく、お持ちのお手入れ品の仕立て替えのときも、同じです。
次回は、佐々木ならではの、
仕立てで、大切にしていることを書こうと思っています。
店主多忙のため、若女将が代筆しました。